【初挑戦!目隠しをして地下鉄に乗って豚丼を食べに行く!!】

    目隠しをして、人生初の大冒険

     

    2018年3月26日 人生初めての挑戦をしてみた。

     

    普段ガイドヘルパー(同行援護)として、視覚に障がいがある方の病院や買い物の

     

    付き添いサポートをしている自分が、逆に視覚に障がいがある ”柴田 裕里”ちゃんの

     

    ガイドで目隠しをして『歩く・乗る・食べる』を体験してみました。

     

    19:07 地下鉄宮の沢駅を出発

    ①改札を通る(ICパネルの位置が分からず戸惑う)

    ②下りエスカレーターに挑戦(意外とすんなり乗れちゃった)

    ③地下鉄に乗る(地下鉄は段差があるので、かなり慎重に)

    ④車内の様子(宮の沢駅~西11丁目駅へ)

    感じたこと

    (1)日本語以外の言語がやたらと飛び交う

    (2)車内アナウンスのスピーカーの位置が鮮明に把握できる

    (3)なんかフクロウの鳴き声みたいな音が聴こえる「クロッコ~クロッコ~」(笑)←隙間風の音?

    (4)車両の連結部分の鎖の音が協調されてやたら聴こえる

    (5)車内はとてもいい匂いがする(女性の香水の匂い)

    (6)いつも以上に乗車時間が長く感じた

    ⑤地下鉄を下車(乗る時よりも降りる時の方が怖い)

    ⑥階段を上がる(ゆりちゃんが残り何段ですと教えてくれたので安心)どの階段が何段か記憶しているようです。

    ⑦点字ブロックを頼りに出口改札を探す(曲がり角やT字路の点字ブロックは形状が違うようですが、足裏の感覚で全く分からず)

    ⑧改札を出る(2回目は割とすんなり改札通過)

    ⑨出口を探す(ゆりちゃんは方向音痴のようで、よく道に迷うそうです)

    ⑩螺旋階段を上がる(ゆりちゃんのサポートなしには一人で上がれる気がしません)

    ⑪西11丁目駅の出口をでて、ゆりちゃんも初めて行く豚丼屋を目指す(無事にたどり着けるのか、結構不安でした)

    ⑫すき屋の前を通る(めっちゃいい匂い、アイマスクをしていても明るさをすごく感じる)

    ⑬点字ブロックを歩く(実際は点字ブロックがないところが多くて、とても不安要素が満載)

    ⑭信号待ちをする(信号が青になったかを判断するのは、車の流れ、人の流れをじっくり観察して、絶対安全だと確認出来るまでは動かないそうです、何度か青信号を見送っていました)

    ⑮ゆりちゃんが道に迷い、ちょっと待っててくださいと一人取り残される(この時が一番不安を感じた)

    ⑯通りすがりの女性に声をかけて、目的地の場所を確認(迷ったら人に聞け!ゆりちゃん頼もしいです)

    ⑰豚丼屋に到着するが入口が分からず(初めていく店なので入口の位置を探すところから)

    ⑱やっと入口を発見し無事にお店に入る(ここまで来たら、あとは空腹を満たすのみ)

    ⑲豚丼を注文する(優しい店主が全メニューを親切に読んでくれましたが、情報量が多くて一品選ぶのが至難の業)

    ⑳無事に豚丼を食べることが出来てミッション完了(ご飯をぼろぼろと、こぼしまくる)

    ☆今回の気付き10ポイント☆

    ①地下鉄の中は人の声や些細な物音が沢山聴こえて、意識が散漫した。

    ②嗅覚が敏感になり、香水などの匂いを鮮明に感じた。

    ③誘導用の点字ブロックが少なすぎると感じた。

    ④音響式信号機の誘導音は19時になると止まってしまうので、19時以降は信号が青なのか赤なのかの判断が非常に難しい。

    ⑤ゆりちゃんも普段の歩行時に、良く道に迷うのだということにビックリ。

    ⑥自転車がビュンビュン間近を走行している場面が結構怖かった。

    ⑦ゆりちゃんは良く放置自転車や柱などの障害物にぶつかりながら歩いているそうです。(点字ブロックや歩道の動線確保は、みんなの些細な心かけが大事ですね)

    ⑧お店でメニューと金額を全て読み上げてもらいましたが、情報量が多くて、メニューを把握できず「一番最初のメニューを大盛り」と、言うのがやっとで、食べたい物を注文出来なかった。(点字メニュー表の必要性を改めて痛感)

    ⑨豚丼はいつになく美味しく感じた(味覚が敏感になっているのか)

    ⑩見えない状態で、ご飯を食べるのにはいつもの2倍くらい時間がかかり、ご飯粒をこぼすなど、食べるのがとても難しかった。

    ☆今回のまとめ3ポイント☆

    ①札幌市内の点字ブロック、点字メニュー表設置店などがもっと増えれば、もっと安心して色んな場所にお出かけすることが出来て、日々の楽しさが増えるんだろうなと感じました。

    ②自分も将来的に中途失明する可能性も十分あり得ることなので、今から自分事として視覚障がい者が安心して暮らせる環境作りのサポートをして生きたいと改めて思う。

    ③今回のような体験を何度も繰り返しやってみて、どうしたら安心して住みよい街づくりが出来るか真剣に考えてみようと思いました。

    みなさんも、機会があれば瞳を閉じて色んなことを感じてみてはいかがでしょうか?

    普段感じられない多くの気づきが沢山ありますよ。

    最後まで読んで頂きありがとうございました。

    (写真撮影・緊急時安全確保待機班:SunAbi スタッフ 奈々)

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