【💡読売新聞に掲載❗️いっぽん☝️マッサージリーダー「てっちゃん」が紹介されました💡】2019.9.13 朝刊

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〜障害があっても、人助けできる〜

札幌市中央区に住む視覚障害者のマッサージ師 “柴田俊也”さんが、北海道胆振東部地震で被災した町を巡り、ボランティアで施術する活動を続けている。この一年で51回を数え、延べ約670人の被災者にマッサージを施した。鉄道好きなことから「てっちゃん」と呼ばれ柴田さんは「人々の生活が少しでも良くなるまで続けたい」と話している。

「筋肉は柔らかくて良い状態ですよ」。安平町の法養寺。8月24日、柴田さんが、常連の “小杉美奈子” さんの背中をほぐしながら語りかけた。

小杉さんは、地震で自宅のガラスが割れるなどの被害を受け、一時的に家族で避難所暮らしを強いられた。避難所では運営にも携わり、心身ともに疲労していた時、柴田さんの活動を知った。今は自宅に戻り、パートで働く小杉さんは「てっちゃんは私たちの体の凝り方を熟知してくれている。疲れが早くとれるようになった」とありがたかった。

柴田さんは、生まれつき左目で光を感じる程度の視力しかない。特別支援学校を卒業後、あん摩マッサージ指圧師の国家資格を取得し、2011年から札幌市西区の「菅原治療院」で働いている。

ボランティアを始めたのは、16年9月。台風で河川が氾濫した南富良野町に行った。札幌に住む知人の “佐久間信語” さんから同町で泥かきのボランティアをしていると聞き「自分も役立ちたい」と思い立った。

当初は、「目が見えない自分が行くと迷惑をかけるかな」とも考えたが、佐久間さんが同町のボランティアセンターに相談し、「マッサージなら喜ばれる」との助言をもらった。そして同町で行ったボランティアで、住民から受けた多くの感謝の言葉が、自信になった。

丸2年たった昨年9月の北海道地震。震度6強の揺れを観測した安平町の法養寺がボランティアの場所を提供してくれて、同月15日から始められることになった。札幌の自宅から佐久間さんらの支援者の車に乗って定期的に通い、今は同町のほか、厚真、むかわ町の集会所などでも行っている。

一年間にわたる活動を通じて感謝をしているのは柴田さんも同じだ。自分のことを「てっちゃん」と呼んで受け入れてくれることが原動力にもなる。食事や外出する時には介助が必要で、子供の頃から引っ込み思案だったという柴田さんは、「障害があっても人助けはできる。復興を見届けられる日まで、ボランティアをしたい」と話した。

(読売新聞記者:石橋 武治)2019.9.13